そのほかに3:開発中の薬の安全性に関する医師の視点

以上のような治験に直接かかわること以外にもさまざまなアクティビティーがあります。
私たちの会社では、四半期ごとに累積有害事象の検討会をしますので、その準備会議に出席してもらいました。
この累積有害事象の検討会では、開発中の薬の安全性に問題があるシグナルがないかどうか社内で検討します。
医師である私の大事な仕事の一つです。
もし、シグナルが疑われて、開発計画を変更しなければならなかったり、中断をする必要があると判断されれば、CEOに緊急連絡を入れます。
幸いなことにそのような経験はありませんが、会議の後には電話でCEOに一報入れます。
その会議で使う表に間違いがないかどうか、並べ方が適切であるかどうかを準備会議では討議しました。
出席者は、私とインターンの彼女と、そして私の部下であるClinical/Medical Data Scientist(彼女は看護師の資格者です)と統計の専門家でした。
その会議の後、Clinical/Medical Data Scientistはベンダーに表の改良点を指示しました。

これらは彼女の出席した会議をもとに垣間見た企業における臨床開発の現場です。
こうして3週間という期間はあっという間に終わってしまいました。
EOP2の前後というのは本当にたくさんのアクティビティーがあり、一番面白い時期だったのではないかと思います。

彼女にとっても、私たちチームにとっても非常に有意義なインターンシップとなりました。