DDCPにおけるメンタリングはすでに企業で活躍しておられる医師の方にメンターとなっていただきます。メンティーの方とのメンタリングセッションは、まずスラックを用いて行ってもらいます。お互いに忙しい日々の中、時間の制約を受けず、オンラインでメンタリングを行うことができます。DDCP職員もメンタリングセッションに時々参加し、有用な情報やを提供したり、薬事的観点からのアドバイスをします。これらのサポートによって、企業で行われる医薬品開発の一部を垣間見たり、開発医師となるためのキャリアアドバイスを受けることが可能となります。下記に一例をあげています。

Slackの詳しい説明は、こちらのYoutube動画をチェック。

DDCP ∨
メンターA

Threads

Channels
# general
# institute-prep
#mdroom
#non-mdroom
#random

+ Add a channel

Direct Messages
Slackbot
メンターA
メンティー
メンター薬事アドバザーB

+ Invite people

Apps

+ Install Outlook Calendar
+ Add apps





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Monday, August 5th ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

@メンティー mentee, @メンターA mentor, @メンター薬事アドバイザーB advisor

メンティー
6:33 PM

@メンターA メンターさん、こんにちは。先日はDDCPの活動について、教えて下さりありがとうございました。医薬品の開発に携わることで多くの患者さんを救える可能性があるというところに、共感を覚えました。一つ質問ですが、慢性疾患などはどこの会社も競って新薬の開発をしますが、希少疾患の新薬の開発が進まないのは何故でしょうか?私はそういうところにこそニーズがあり、困っている患者さんも多いと思うのですが。。。ご教示頂ければ幸いです。

メンターA
9:53 PM

@メンティー メンティーさん、ご連絡ありがとうございます。企業はやはり営利のことを考えなければならないので、長く薬を使う必要がある疾患、つまり慢性疾患をターゲットとする傾向があります。しかし営利ばかり求めていては、希少疾患の薬の開発は一向に進みません。そのために当局では様々なベネフィットを希少疾患のための薬剤開発に与えています。この辺は薬事の方が詳しいかと思います。DDCPには薬事のアドバイザーがおられますので、質問してみます。
@メンター薬事アドバイザーB アドバイザーさん、薬事の観点から、希少疾患のための薬剤開発を促進する各国の政策などはご存知ですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Tuesday, August 6th ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メンター薬事
アドバザーB
10:28 AM

@メンティー メンティーさん、希少疾患用医薬品の開発促進のため、日米欧各国ともにオーファンドラッグの指定制度があります。
日本の制度については、厚生労働省の際とに詳しく説明されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000068484.html
日米欧各国の制度の概要の比較については添付のスライドを参照してください。

メンターA
10:38 PM

@メンティー メンティーさん、私はアメリカで希少疾患用医薬の開発をしましたが、経済的なインセンティブも製薬会社が希少疾患開発にきょうみを持つ一つの要因になっていると思います。パテントが長くなるというのも一つですが、バウチャー制度があります。FDAはある規定を満たす希少疾患用医薬を開発した会社にはご褒美としてバウチャーをくれます。そのバウチャーは次の開発品をFDAにレビューを頼むときにはスピード審査をしてくれるというものです。普通は10から12か月かかる審査を6か月でするというバウチャーです。そして、このバウチャーは他社に売ることができるのです。さていくらで売ることができるかというと、$100 millionぐらいだと思われます。こういったシステムにより、最近希少疾患を専門に開発する会社も増えてきています。面白い記事ですので、ご覧ください。
https://www.raps.org/regulatory-focus/news-articles/2017/12/regulatory-explainer-everything-you-need-to-know-about-fdas-priority-review-vouchers

このバウチャーを大きな会社が買って、次の医薬品を早く世に出せば、その分だけ利益が上がるという仕組みです。もう一つはイメージ戦略もあります。この会社は利益だけに目を向けているのではなく、希少疾患にも目を向けているというのは社会への貢献度が高いというイメージを消費者に持ってもらうことができます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Wednesday, August 7th ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メンティー
6:30 PM

@メンター @メンター薬事アドバザーB メンターさん、メンター薬事アドバザーBさん、ご教示くださりありがとうございました。大変勉強になりました。医療保険システムも各国で異なるように、新薬開発の規制も各国で大きく異なるのですね。FDAのバウチャー制度はとてもありがたい制度ですね。そうやって希少疾患の患者さんが救われることは、大変いいことだと思います。日本でも取り入れて頂きたいですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Saturday, August 10th ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メンティー
10:20 AM

@メンター 日本でのインターンシップだけでなくアメリカのものにも興味があります。何かご存知でしょうか?

メンターA
5:25 PM

アメリカでは、医師の企業でのインターンシップ、フェローシップには以下のようなものがあります。
https://pharmafellows.rutgers.edu/our-program/physician-fellowship-opportunities-in-the-pharmaceutical-industry/
https://www.novonordisk.com/careers/career-programmes/mds.html
https://www.abbvie.com/careers/roles/us-professional-programs.html

医薬品開発に関する無料のWebinarのご紹介